概要・特色
変化する社会の中で 能動的に行動できる人を
本学科は文化や歴史の中での人間形成にかかわる諸現象を研究対象とし、人間形成における歪みや荒廃の原因を明らかにするとともに、新しい世紀における人間形成の理念と思想及び具体的な方法を提示することを目的としています。とりわけ、様々な民族が共存・共生を求められている今日の世界情況において、多様な文化の交わりが人間形成に及ぼす影響やそこにおける教育文化の役割を考えることが、本学科の特質です。人間形成は誕生から人生の終焉にいたるまでの間で達成されるものですから、従来の教育学のように、学校に教育を閉じこめて考えるのではなく、あらゆる「場」における人間形成を研究対象とします。これらの目的を達成するために、本学科では次のような教育方針を重視しています。
- 学生の「学び」に重点をおいた「教え」に努めています。
- 知識や概念の単なる習得ではなく、徹底して「考える」ことに重きをおきます。
- 教授陣は「教え」・「命令」するのではなく、「語り」・「共に学ぶ」ことに努めています。
- 教授陣と学生の人格的な交わりに努めています。
- 何事においても自治・自由の精神を尊重しています。
履修上の特質
1年次生では、ファーストイヤーセミナーおよび、教育文化学基礎演習で教育文化学の基礎的な考え方や、高等学校の学習とは異なる大学における学問の研究方法についてのガイダンスを受けます。また、これと平行して1年次生から専門科目の履修の機会を増やしています。努力次第によっては、留学やその他の学習に積極的に取り組む時間的な余裕も作ることができます。また、2年次生になると、個々の専門科目に加えて、教育文化学演習があり専任教員の専門ごとに原典資料を用いた演習クラスがあります。3年次生の本演習に向けて専門的な知識を蓄積します。
本学科ではコース制はとっていませんが、大きく分けて、(Ⅰ)文化と人間形成に関する理論と思想の研究、(Ⅱ)学校教育と社会教育を含む生涯学習の理論と実践に関する研究、の2領域の柱をもっています。3年次生の演習クラスから、さらに次のような専門領域別の小クラスに所属して専門を深めます。
(Ⅰ) |
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(Ⅱ) |
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