進路・就職・資格
進路・就職について
卒業生の進路は、学校教育と社会教育の関連機関をはじめ、放送や出版などのマスコミ関係、金融、商社、航空会社など実に多彩です。また、公務員として活躍している人たちも数多くいます。
2001年4月には、大学院博士後期課程も開設され、研究者の養成コースも完備されました。すでにこれまで、教育学専攻の博士前期課程を修了した人の中には、大学などの高等教育機関において教育・研究の第一線で活躍している人たちもいます。さらには、異文化教育に関心をもった先輩たちが、海外の大学へ進学し、その成果を公表するなど、今後の国際的な活躍も期待されています。
就職状況
主な就職先実績(2020年3月卒業生)
- 大阪府教員
- 京都府教員
- (株)資生堂
- 西日本電信電話(株)
- (株)NTTドコモ
- オムロン(株)
- 京セラ(株)
- KPMG税理士法人
- 全日本空輸(株)
- 東京海上日動火災保険(株)
- 富士通(株)
- (株)リクルート
など
卒業生インタビュー
2002年卒 河合 真吾さん
高校時代より教職を志していた私ですが、教員養成系の大学を目指すよりも、教壇に立つものとしてより深い見識を持ちたいという思いから、本学の教育学専攻を選択しました。
その後、学ぶということは大学卒業後も続いていくという考え方(継続教育、生涯教育)や、ゼミでお世話になった(アメリカを含む)社会人経験を持つ山田先生の影響を受けて、新卒で教師になるよりも一度社会を見て回ってから教師になった方が、世の中の仕組みをより具体的に伝えることができる教師になることができるという思いを持つに至り、現在は多種多様な企業と接することができる経営コンサルティングの会社で武者修行をしている最中です。
まだ教壇に立つことができるレベルに達していないと感じている未熟な私なので、もし大学卒業後にそのまま教師になっていたらと思うとぞっとします。そう思わせてくれたのが教育学専攻の経験であり、今でも私の考え方の礎となっています。
1983年卒 柳井 望さん
教職を志し、国立大学の教育学部が第一志望だった私が、私立大学も一校だけ受けようと決めて受験したのが、本学の社会学部教育文化学科(当時:文学部文化学科教育学専攻)でした。
理由は、京都にあるということと、「教育学」という名称、続いて記載されていた様々な科目名に興味を惹かれたからです。実際、同志社に進学してから知ることになるのですが、そのカリキュラムには無限の広がりと奥行きがありました。
教育哲学、教育社会学、社会教育学、教育心理学、教育原理、教科教育法、図書館学などなど。教育思想史、教育史に至っては、さらに日本、東洋、西洋と細分化され、学生個々の多様な知的欲求、知的好奇心を充たして余りある科目群と豊富な図書が用意されていました。
私の場合、それらのカリキュラムと、所属ゼミの金子邦秀先生をはじめとする個性溢れる教授陣からの懇切な指導を通じて、「教える際には、高所に立たず同じ目線で個々人それぞれの人格を尊重し、自分は相手よりも少し先を歩んでいるに過ぎない、教えることによって共に学ぶのだ、といった謙虚な姿勢を持つこと」を学びました。
卒業後、志していた教職に就くことはできませんでしたが、幸いにも教育事業に携わる職業に就くことができました。そして、教育文化学科で培った上述の精神は、現在の仕事を遂行する際にはもちろんのこと、あらゆる事柄に対する私の全ての言動の根源となっています。