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概要・特色

メディアを通じて現代社会に迫る


メディアを通じて現代社会に迫る

メディア学科は、2005年度から学部の再編とともに新たにスタートしました。これまで同志社大学文学部社会学科では、新聞学専攻として教育と研究を行なってきました。新聞学専攻は、戦前の軍国主義化と戦争を阻止できなかった要因のひとつをジャーナリズムの貧困に求め、民主主義の発展に向けたコミュニケーション状況の向上を目指して、1948年4月新制大学の発足とともに誕生した、わが国でもっとも伝統のある総合的なメディア研究の拠点でした。2005年度から始まったメディア学科は、そのような伝統を受け継ぎ、現代の多様なメディア状況に対応すべく再編成されたものです。今日の急速なメディアの技術革新により、グローバルな規模での情報化社会が到来し、新しい表現メディアの出現はジャーナリズムや文化、芸術のあり方を急速に変化させています。メディア学科は、そうした時代のなかで、高度な研究能力と知識を備え、かつ幅広い国際的視野と的確な情報処理能力を備えた専門職業人の育成を目指します。

多様なメディアへの関心とジャーナリズム精神

メディア学科では、幅広くメディア全般とジャーナリズムの問題を扱います。新聞はもちろん、テレビ・ラジオなどの放送メディア、雑誌・出版などの印刷メディア、インターネットや携帯電話などの新しいメディアなど、多種多様なメディアの現状と問題点をとりあげ、その社会的役割や内容について考え、情報の読み方、発信の方法などについて学びます。メディア学科のカリキュラムには3つの柱があります。「メディアとジャーナリズム」「情報と社会」「コミュニケーションと文化」がそれで、3つの領域が有機的に結びつくように、カリキュラムが構成されています。そのような授業を通じ、メディアにおいて何をどう伝えればよいのか、その社会的役割と影響などの問題を、身近なものとして理解します。ジャーナリズムの仕事に就くものはもちろん、社会生活をおくる上で身につけておかなくてはならない、インターネットその他のメディアや現象への理解や、感受性の育成や批判力の修得を、主要な教育目標としています。

履修上の特質

1年次に必修の「ファーストイヤーセミナー」では、少人数クラスごとに各自の認識と思考の能力を高めるとともに、メディアやジャーナリズムの現場に目を向ける機会を提供します。情報化時代の市民にふさわしい知識と教養を習得するのみでなく、自ら積極的に考え、表現し、伝達する姿勢を獲得することを目指します。

また、選択科目として、文学、歴史、哲学、神学など幅広い人文科学から法学、経済学など社会科学全域をおおう選択肢があり、学生個人の問題意識にそって学習をすすめることができるカリキュラムになっています。以上のように選択の自由を大きくしているのは、ただ広く浅い教養を期待するからではなく、個性的な専門人として素養を身につけてもらいたいと考えるからです。それこそ、複雑化する情報社会の中で活躍する基礎であると確信します。

卒業後の進路は、いわゆるマスコミ(放送・新聞・雑誌・出版・広告等)関係はもちろん、教員や公務員、一般企業にも広報部・調査部を中心に進出し、社会の各方面での活躍の場がひらかれています。また、さらに専門的な研究能力を高めるために大学院に進学する学生も近年増加しています。