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人材養成目的・ディプロマポリシー・カリキュラムポリシー

人材養成目的

【2017年度以前生】

教育文化学科は、文化が持つ人間形成力や教育力を明らかにし、異なる文化背景を持つ人間が交わる際に生じる諸問題を教育文化学的な視点を用いて究明し、問題解決へといたる道筋を発見して、異文化間の相互理解を促進する能力を養い、異なった文化の中で生活をしたり、教育を受けたり、または労働する人々に的確な指導と助言が出来る資質を持った人材を養成することを目的とする。

【2018年度以降生】

教育文化学科は、多文化共生社会における教育文化による人間形成に着目し、異なる文化背景を持つ人間が交わる際に生じる諸問題を学際的な方法を用いて究明し、問題解決へ至る道筋を追求する活動をつうじて、学生が異文化間の相互理解を促進する能力を養い、多様な文化の中で生活し、学び、働く人々に的確な援助と指導ができる人材の養成を目的とする。

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

【2017年度以前生】

  • ある文化や多文化間における人間形成を多角的に理解して、客観性と独創性のある研究に必要な学際的手法を活用できる。(知識・技能)
  • 人間形成をめぐる問題を批判的に考察し、現状を偏見なく究明しつつ対応策を賢明に判断して、説得力ある主張ができる。(思考力・判断力・表現力)
  • 多様な文化価値と教育実践を認識し、新たな人間関係やコミュニティの可能性へ向けて主体的に協働できる。(主体性・多様性・協働性)

【2018年度以降生】

  • ある文化や多文化間における人間形成を多角的に理解して、客観性と独創性のある研究に必要な学際的手法を活用できる。(知識・技能)
  • 人間形成をめぐる問題を批判的に考察し、現状を偏見なく究明しつつ対応策を賢明に判断して、説得力ある主張ができる。(思考力・判断力・表現力)
  • 多様な文化価値と教育実践を認識し、新たな人間関係やコミュニティの可能性へ向けて主体的に協働できるようになる。(主体性・多様性・協働性)

カリキュラムポリシー(教育課程編成・運営の方針)【2017年度以前生】

カリキュラムの編成・運営方針

多文化共生社会における人間形成を理解し、そこにおける教育の役割などについて、学際的な知識とそれに必要な研究方法論を習得し、異文化間の相互理解を促進する態度と技能が身に付くように、必修科目および選択科目Ⅰ~Ⅲによって構成されるカリキュラムを設置する。また、それぞれの科目群においても、学生の個別のニーズに対応するため、より詳細なカテゴリーを設けている。必修科目10単位に加え、選択科目を114単位以上履修する。必修科目および選択科目I・Ⅱ・Ⅲはそれぞれ「学力の三要素/領域」である「知能・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を養う「総合群」として設計されており、各科目群の概要は以下のとおりである。

必修科目

必修科目については、文化と人間の関係に関わる基本的な知識が得られることを到達目標とした講義科目「文化と人間形成」の2単位、および、高校から大学への円滑な移行を目的とする初年次教育としてのファーストイヤーセミナー、1年次と3年次の少人数での演習科目の8単位、合計10単位のみに絞り込み、これらを必修科目として設置する。

選択科目Ⅰ

選択科目Ⅰは、文化が人間形成に及ぼす影響や、そこにおける教育の役割などについて、学際的な知識とそれに必要な研究方法論を習得し、多文化間の相互理解を促進する態度と技能が身に付くことを到達目標に、4年次に「卒業論文」を履修する場合、A群20単位、B群8単位、C群8単位を含めてA~C群から44単位以上、およびD群4単位、E群12単位、学部共通科目群4単位以上、合計64単位以上を履修する。4年次に「卒業研究」を履修する場合、A群20単位、B群8単位、C群8単位を含めてA~C群から48単位以上、およびD群4単位、E群4単位、学部共通科目群4単位以上、合計60単位以上を履修する。

  • 選択科目ⅠのうちA群は、本学科のコア・カリキュラムとなるべき内容であり、とくに理論的な研究内容を学習するために設置されている。
  • 選択科目ⅠのうちB群は、教育と文化に関する具体的な事象を知識として得ることを到達目標として設置されている。
  • 選択科目ⅠのうちC群は、従来からの教育学についての知識を得ることを到達目標として設置されている。
  • 選択科目ⅠのうちD群は、2年次に履修すべき演習科目であり、本学科でのさまざまな研究の方法論を身に付けることを到達目標として設置されている。
  • 選択科目ⅠのうちE群は、教育文化学科での学びを総合的にかつ自らの専門的な関心にもとづき、口頭および文書で表現できることを到達目標として、4年次の演習と、卒業研究・卒業論文が設置されている。
  • 選択科目Ⅰのうち学部共通科目群は、社会学、社会福祉学、メディア学、産業関係学、教育文化学に関する入門的講義科目を、現代社会に関する知識を習得することを到達目標として、1年次から履修する。

選択科目Ⅱ

選択科目Ⅱは、専門科目の知識を補完するとともに、他の学問領域を幅広く学ぶことによって専門的職業人としての態度を涵養することを到達目標にして、かつ学生の多様なニーズに応えられるように設置されている。全学共通教養教育科目(外国語教育科目を除く)、免許資格科目、他学部・他学科科目(社会学部の副専攻制度科目を含む)、テュービンゲン大学IES科目、さらには同志社女子大学や大学コンソーシアム京都との単位互換科目から、1~4年次にわたって20単位以上を履修する。

選択科目Ⅲ

選択科目Ⅲは、国際的な場面で活躍できるための言語能力、および教育や文化に関する専門的な知識を得るための言語能力を身に付けるために設置されている。A群は本学科が独自に設置している科目であり、B群は、全学共通教養教育科目の外国語科目として設置されているものである。A群12単位およびB群8単位を含め、24単位以上を履修する。

これらの科目に加え、学生の興味関心に応じて、系統的かつ計画的に教育文化学科以外の科目を履修することを支援する制度として、縦断的副専攻「社会学」「社会福祉学」「メディア学」「産業関係学」、ならびに横断的副専攻「ジェンダー」「社会心理」「国際社会」を設置している。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・運営の方針)【2018年度以降生】

カリキュラムの編成・運営方針

多文化共生社会における人間形成の理解と探究をつうじて、ローカルコミュニティとグローバル社会に貢献できる人物を養成するために、コア科目・メジャー科目および選択科目Ⅰ~Ⅲを設置する。

コア科目

コア科目はX群とY群で構成する。X群は、1年次の演習「ファーストイヤーセミナーⅠ・Ⅱ」と講義「多文化共生社会と人間形成」、2年次の「基礎演習I・Ⅱ」、3年次の「教育文化学演習Ⅰ・Ⅱ」で構成されており、X群から14単位以上を履修する。

Y群は、4年次に「卒業研究」または「卒業論文」を選択する。卒業論文の場合は「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ」と併せて12単位履修し、卒業研究の場合は4単位を履修する。

メジャー科目

メジャー科目はA~D群で構成される。A群は、すべて学科専任教員が担当し、学生が3年次に「教育文化学演習Ⅰ・Ⅱ」の履修で選択する専攻領域に対応する内容の科目群である。B群は、学科専任教員または嘱託講師が担当し、学生の専攻領域を問わず、教育文化研究に資する内容の科目群である。さらに、C群はEBL科目(Experience Based Learning)、D群は講読科目とする。
メジャー科目から、A群20単位、B群20単位、C群2単位、D群4単位を含めてA~D群から合計46単位以上(4年次に卒業研究を履修する場合は54単位以上)を履修する。

選択科目Ⅰ~Ⅲ

選択科目Ⅰは学部共通科目から4単位以上を履修し、選択科目Ⅱは全学共通教養教育科目(外国語教育科目を除く)・免許資格科目・他学部他学科科目(社会学部の副専攻制度科目を含む)・テュービンゲン大学IES科目・同志社女子大学ならびに大学コンソーシアム京都との単位互換科目から20単位以上を履修し、選択科目Ⅲは全学共通教養教育科目(外国語教育科目)から8単位以上を履修する。

7技能の修得

コア科目とメジャー科目の履修に関しては、卒業に必要な取得単位数に加えて、各科目の学修をつうじて、以下の移転可能な能力である7技能についても指定単位数以上の修得を目標にする。それぞれの技能において基準とルーブリックは統一されている。

  • ①文章作成能力 (Writing) 10単位
  • ②資料精読能力 (Reading) 10単位
  • ③口頭伝達能力 (Speaking) 10単位
  • ④異文化理解能力(Intercultural Competency) 10単位
  • ⑤英語運用能力 (English Competency) 10単位
  • ⑥調査分析能力 (Research Competency) 6単位
  • ⑦問題解決能力 (Problem Solving Competency) 6単位

卒業単位数

コア科目26単位(卒業研究を履修する場合は18単位)に加えて、メジャー科目46単位以上(卒業研究を履修する場合は54単位以上)、選択科目Ⅰ4単位以上、選択科目Ⅱ20単位以上、選択科目Ⅲ8単位以上を含めてメジャー科目及び選択科目Ⅰ~Ⅲから合計98単位以上(卒業研究を履修する場合は106単位以上)、合計124単位以上を履修すること。

知識・技能

  • 多文化共生社会における人間形成の理解に必要な基礎知識を修得するため、コア科目X群を1年次から段階的に履修し、それをつうじて、上記の7技能の中でも特に①文章作成能力、②資料精読能力、③口頭伝達能力の技能を高める。これらの知識と技能を活かしながら選択科目Ⅰ~Ⅲの学修も進められ、4年次にはコア科目Y群で、独創性があり有意義な卒業研究または卒業論文に取り組む。
  • 異文化を理解する知識を多言語による情報からも幅広く獲得し、また、文化と言語の壁を超える効果的なコミュニケーション技能を養うため、英語およびその他の第二言語の修得を強く促す。この目的で、メジャー科目のA・B群には④異文化理解能力と合わせて⑤英語運用能力を重視する科目も設置し、同D群は多言語で行う講読科目とする。さらに、選択科目Ⅲは外国語教育科目である。
  • コミュニティの社会問題を解決へ導く新しいビジョンの発見を促進するため、メジャー科目C群《EBL科目(Experience Based Learning)》は、探求学習(IBL)やプロジェクト型学習(PBL)を行って大学での学問と大学外の諸活動との架け橋となり、学生に特に⑥調査分析能力、⑦問題解決能力の技能を修得させる。

思考力・判断力・表現力

  • コア科目とメジャー科目の履修全体をつうじて、多様な文化背景のもとで行われる人間形成の特性を理解するにとどまらず、それを多角的・批判的に捉える思考力を養い、現状を徹底的に究明しながら、問題の解決策を学問に基づいて賢明に判断できるようになる。
  • 初年次から4年次までの、特に演習科目と実習科目における少人数での指導をつうじて、学生が各自および共同での学修成果に基づいた論拠と説得力のある主張を文書と口頭で表現できるようになる。

主体性・多様性・協働性

  • 学生は、メジャー科目の広い範囲に及ぶ学科専門科目に加えて、選択科目Ⅰの学部共通科目や選択科目Ⅱ・Ⅲの全学の科目からも、主体的な選択に基づいて幅広く履修でき、かつ、多様な教員・学生と協働しながら学習する経験をつうじて、各個人に独自な専門性を築いていくことができる。

これらの科目に加え、学生の興味関心に応じて、系統的かつ計画的に教育文化学科以外の科目を履修することを支援する制度として、縦断的副専攻「社会学」「社会福祉学」「メディア学」「産業関係学」、ならびに横断的副専攻「ジェンダー」「社会心理」「国際社会」を設置している。