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概要・特色

すべての人が人間らしく自分らしく暮らせる社会をめざして


すべての人が人間らしく自分らしく暮らせる社会をめざして

同志社大学の社会福祉学科は1931年、大学レベルでは日本最初の社会事業学専攻として創設され、また1950年には日本最初の大学院社会福祉学専攻をスタートさせました。それ以来多年にわたり、校祖新島襄の悲願に呼応して、「良心を手腕に運用する」多くの社会福祉の実践者、 教育研究者を育成してきました。そして今、このような本学の社会福祉教育・研究が積み重ねてきた歴史と伝統、そして実績を受け継ぎ、新たな発展を期して、21世紀福祉の時代を築く担い手を育んでいこうとしています。

今日、私たちの周りに起こっている福祉問題といえば、たとえばどのようなものがあるでしょうか。

  • 寝たきりや認知症などにより、日常生活に困難を抱える高齢者やその家族。
  • 社会参加をしようにもさまざまな社会的制約や障壁(バリア)に直面して苦しむ障害者。
  • 子育ての不安や悩みを抱え、誰にも相談できないでいる母親。
  • いじめや不登校、引きこもりに悩み、あるいは親からの虐待に苦しむ子どもたち。
  • 失業や病気などにより、経済的に苦しい状態にある人々・・・・・。

これらの福祉問題は、決して一部の人に限られたことではなく、多くの人々が現在、そして将来に、少なからず共有する問題です。そして、それらは果たして、個人や家族だけで解決できる問題なのでしょうか。

人々の安定した生活を脅かすこのような福祉問題の性格や特徴は何か?その社会的な背景や要因は何か?どのような対策や援助が必要なのか?国は、社会は、私たちは何をするべきか?
社会福祉学科では、学生諸君が広い社会的視野に立って人間理解を深め、社会福祉問題の原因・結果と必要な施策・活動を科学的に考察する力を養ってほしいと考えています。同時に、様々な生活上の問題に直面する人々にかかわり、適切に援助できる能力を身につけてほしいと考えています。
そのため、社会福祉専門科目のカリキュラムについても、次項で紹介するように、総論と各論、政策・制度論と援助方法論とをバランスを保って配置し、幅広い見方と具体的実践の方法とを統合できるようにしています。そして、特に実習科目を重視し、1年次生から4年次生まで系統的に実習できるように科目を設置し、児童・障害者・高齢者施設などの施設や、公的機関、民間福祉団体等で実習することにより、ソーシャルワーカーに必要な知識や技能の習得を身につけることができます。このような大学教育としての学問体系の位置づけにおいて、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験受験資格、社会福祉主事任用資格、また高校「福祉」科教職免許も取得できます。